「あの鳥居、根元がボロボロに見えるけど、本当に倒れないの?」
広島・宮島の海に立つ厳島神社の大鳥居。あなたも一度は不安に思ったはずです。
潮が引いたとき、近くで根元を見ると、木がえぐれて穴まで空いている。正直、ぎょっとしますよね。
でも、安心してください。あの鳥居は1400年近い歴史の中で、一度も自然倒壊していません。
その裏には、平安の人々が命をかけて編み出した「ありえない構造」と、令和の今も続く再建の物語があります。
この記事では、厳島神社の鳥居が腐食していても倒れない理由を、2026年最新の状況をふまえて徹底解説します。
厳島神社の鳥居はなぜ海の中に立っているのか
そもそも、なぜ鳥居が海の中にあるのか。理由を知ると、見え方が一変します。
宮島は古来、島そのものがご神体とされてきました。つまり、島全体が神様。
鳥居は本来、神域と人の世界を分ける「境界線」の役割を持ちます。
島に直接、人の手で鳥居を建てるのは恐れ多い。だから海の上に建てたのです。
満潮時に鳥居が海に浮かんで見えるあの光景は、ただの景観ではありません。「ここから先は神の領域です」という、無言のメッセージなのです。
コンクリートのない時代、鳥居はどうやって立てられたのか
「あんな大きな鳥居、海底に深く埋め込まれているんでしょ?」そう思っていませんか。
実は、違います。厳島神社の大鳥居は、海底に「埋まって」いません。
あの鳥居は、自分の重さだけで立っているのです。
松の杭30〜100本が、鳥居を支える土台
鳥居の柱の真下には、松の木で作られた杭が30〜100本も打ち込まれています。
松は水中で腐りにくい性質を持つ木。海中の土台にはぴったりの素材です。
この杭が地盤を強く固め、鳥居を受け止める「座布団」のような役割を果たしています。
鳥居の重さは約60トン、さらに上部には7トンの石
鳥居本体の重さは、なんと約60トン。
さらに、屋根の部分(笠木)は実は箱型の空洞構造になっていて、その中に約7トンの石がぎっしり詰められています。
合計約67トン。この圧倒的な自重で、鳥居は1本の釘も使わず自立しているのです。
台風が来ても、高潮が来ても、まず動かない。先人の発想力に、思わず鳥肌が立ちますよね。
工事は潮の引く時間との勝負
平安時代、潜水機もクレーンもない。職人たちは潮が引くわずかな時間を狙って、海底に杭を打ち込みました。
1日のうち、作業できるのは数時間だけ。その積み重ねで、あの鳥居は生まれたのです。
根元が腐食しているのに倒れないのはなぜか
近くで見ると、鳥居の根元はかなり傷んでいます。フジツボがびっしり付き、木は黒く変色し、穴まで空いている。
「もう限界では?」と感じるかもしれません。でも、倒れないのには理由があります。
木材は腐食に強い「クスノキ」
鳥居の柱に使われているのは、樹齢500〜600年クラスのクスノキです。
クスノキの特徴は次の3つ。
- 非常に重く、密度が高い
- 樟脳(しょうのう)成分を含み、虫やカビに強い
- 水に強く、腐りにくい
つまり、海水に浸かる環境にもっとも適した木材なのです。
表面が腐っても、中心部は生きている
鳥居の柱は、直径約10メートル、高さ約16メートル。圧倒的な太さがあります。
表面が多少えぐれても、中心部の芯はしっかり残っている。だから、簡単には倒れません。
とはいえ、これは「永遠に大丈夫」という意味ではありません。
1400年で8回も建て替えられている事実
意外に思うかもしれませんが、厳島神社の鳥居は、これまで8回も建て替えられています。
つまり、今あなたが見ている鳥居は「9代目」ではなく「8代目」。
現在の8代目は、明治8年(1875年)に再建されたもの。すでに150年以上が経過しています。
2019年から始まった「令和の大改修」
2019年6月から、大鳥居は約3年半にわたる大規模保存修理工事に入りました。
工事中はシートに覆われ、あの神々しい姿が見えない時期が続きましたね。
2022年12月、ついに修理が完了。傷んだ部分には新しい木材が継ぎ足され、塗り直しもされました。
2026年現在、私たちはピカピカに蘇った大鳥居を間近で見ることができます。これはとても幸運なタイミングなのです。
建て替えのたびに、巨大なクスノキを探す旅が始まる
鳥居に使えるサイズのクスノキは、もはや国内に数本しかないと言われています。
次の建て替えのために、宮島では今も後継樹となるクスノキの育成が続けられています。
あの鳥居は、過去・現在・未来の人々の手で受け継がれている「生きた文化財」なのです。
厳島神社を訪れるなら知っておきたい基礎知識
せっかく宮島に行くなら、損しない計画を立てたいですよね。
- 満潮時:鳥居が海に浮かぶ神秘的な姿が見られる
- 干潮時:鳥居の根元まで歩いて行ける
- 拝観料:大人300円(2026年4月時点)
- 宮島訪問税:1人100円(2023年10月から導入)
潮の満ち引きは1日2回。事前に潮汐表をチェックすれば、両方の表情を1日で楽しめます。
移動費・宿泊費を抑えて宮島を満喫するコツ
広島・宮島は人気観光地ゆえ、何も考えずに行くと交通費と宿代でかなり消えていきます。
まずは交通費。新幹線で行くなら、こちらの記事が参考になります。
👉 山陽新幹線を安く乗る方法【2026年版】正規運賃よりお得に利用するコツ
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宿泊費を抑えたい人は、こちらもチェックしておきましょう。
👉 【2026年最新】ホテルを安く泊まる方法|予約タイミングから直前割まで完全まとめ
旅先での食費を抑えたい人は、こちらも参考に。
👉 【2026年最新】旅行の食費を節約するコツ|現地での出費をぐっと減らす7つの方法
まとめ:あの鳥居が立っているのは「奇跡」ではなく「執念」
厳島神社の大鳥居は、海底に埋まっているのではなく、約67トンの自重と100本近い松の杭で立っています。
クスノキという最強の素材を使い、それでも限界が来れば建て替える。今の鳥居は8代目、そして2022年に大改修を終えたばかりです。
あなたが今見られるあの姿は、平安から令和まで、誰一人として手を抜かなかった人たちの「執念」の結晶。
「ただの観光地」だと思って通り過ぎるには、あまりにもったいない場所です。
次にあなたが取るべき行動
鳥居の本当の姿を、ぜひ自分の目で確かめに行ってください。
満潮の神々しさと、干潮の生々しさ。両方を見たとき、あなたはきっと「来てよかった」と心から思うはずです。
そして旅費は、賢く抑える。浮いたお金で、もう一度宮島を訪れる未来を作りましょう。
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