お彼岸ってお墓参りすれば良いだけじゃなくて、仏壇にもちゃんとお供え物をしないといけないんです。
でも、一体なにをお供えすれば良いか、よく分かりませんよね。
そこで今回は、お彼岸になったら、仏壇にはどんなものをお供えするのか、
詳しく解説していきます。
合わせて、お彼岸中に仏様のお食事となる、御膳料理についても教えます。
お彼岸の日のお仏壇に供えるもの
秋のお彼岸には、仏壇におはぎをお供えするのが定番です。
スーパーや和菓子店で売っているものでも良いですが、家の風習によっては、手作りすることもありますね。
その他には、故人が好きだった食べ物や、季節の果物、親類から頂いたお菓子などをお供えすればOKです。
ちなみに、お盆と違ってお彼岸の時は、
キュウリやナスで作った精霊馬(しょうりょうま)など、特別な飾りは必要ありません。
それから、新しいお花をお供えしておくと良いですね。
仏花でも構いませんが、故人が好きだった花でも大丈夫ですよ。
また、胡蝶蘭やカーネーションなども、お彼岸にお供えする花の定番です。
ただし、トゲや毒があったり、香りの強い花はお供え物に向かないので、注意しましょう。
そして、お彼岸にはおはぎではなくて、積み団子をお供えする地域もあります。
積み団子とは、お月見団子のように、白くて丸い団子を山型に積んだもので、
お彼岸になると、仏壇にこれを一対お供えします。
また、それとは別にお彼岸中になると、お仏壇に御膳料理をお供えすることになります。
御膳はどんな料理が良い?
お彼岸の期間中に、仏壇に供える御膳料理を、『霊供膳(れいくぜん、りょうくぜん)』といいます。
霊供膳は、基本的にご飯と一汁三菜の料理なのですが、肉や魚、そしてネギやニンニク、ニラなど、においの強い香味野菜を一切使わない精進料理なんです。
ご飯とお味噌汁などの汁物、お新香、煮物、和え物が主な霊供膳の料理です。
白いご飯を山盛りにしてよそい、汁物はカツオだしなど動物性のだしはNGなので、
昆布かシイタケのだしで作りましょう。
お新香は一般的なキュウリやナス、白菜などでOKです。
煮物は高野豆腐や野菜、シイタケなどの炊き合わせにして、
和え物は白和えやごま和えなどにしましょう。
もし作るのが大変でしたら、自分たちも同じものを食べるようにすると楽ですし、
仏様と一緒に食事をしている気持ちになれますよ。
一般的に霊供膳は、専用の5つの器と御膳にのせ、お仏壇の前にお供えします。
仏様が食べる向きに置くので、お箸は仏壇側に置きましょう。
専用の器がなくても、キレイな器に盛れば大丈夫ですよ。
基本的に霊供膳は、お彼岸の期間中は毎日お供えするのですが、
もし仕事などで忙しいのでしたら、
休日だけでも作ってお供えすれば大丈夫です。
ただし、地域やその家の風習、また宗派によって、お供えするものや、霊供膳の作法に決まりがあったりするので、もし分からなかったら、近所のお寺に問い合わせてみたり、
親類に確認してみると良いですよ。
でも、基本的に霊供膳は、白いご飯と一汁三菜の精進料理、ということを覚えておけば大丈夫です。
まとめ
お彼岸になったらお仏壇には、おはぎや故人が好きだった食べ物、
季節の果物などをお供えしましょう。
お花は仏花か、トゲや毒がなければ、故人が好きだったお花でも良いですよ。
地域によっては、積み団子をお供えすることもあります。
そして、お彼岸の期間中にお供えする霊供膳は、基本的にご飯と一汁三菜の精進料理。
肉や魚やにおいの強い香味野菜は一切使わずに、野菜やキノコ、豆、穀類だけで作るようにしましょう。
ただし、地域やその家庭によって、お供え物の風習や作法が決まっていることがあります。
必ず親戚やお寺に確認して、お供えするようにしましょう。