秩父夜祭は埼玉県秩父市で古くから催されているお祭りです。
京都祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭の1つです。毎年12月3日が大祭です。毎年約30万ほどの人出となります。秩父の人口の約5倍ほど。昨年はユネスコにも登録された影響か、過去最高の38万人にも達したようです。
今回はこの秩父夜祭の特徴や参加するにあたっての注意事項をご紹介します。
秩父夜祭の見ごたえは?
このお祭りの見所は、市内6つの町会の山車が市内を曳き回されるところです。
伝統的な太鼓曲「屋台囃子」を打ち鳴らしながら、曳き回されます。6基が朝それぞれの町内から、神社を経由して曳き回され、夜8時くらいに最終地点に到着します。最終地点で全6基が勢ぞろいします。
またこのお祭りでは夜は花火大会が行われ、豪華で綺麗な花火が多数打ち上げられます。夜は山車だけでなく花火も楽しめます。
そのような中で一番見応えがあるのが、ラストの到着地点前の坂を一気に駆け上っていくところと、全6基が終了地点に勢揃いする姿だと思います。豪華な花火を背景に6基すべてが勢揃いしている姿は雄大です。
このお祭りでは屋台も多数出店されます。秩父の冬は非常に寒く、12月3日も例年非常に気温が低くなるため、屋台で食べる温かい食べ物は格別な味になるでしょう。個人的にお勧めなのは、じゃがバターと豚汁です。凄く身体が温まります。
なお、このお祭りでは大祭の前日にも宵宮という前夜祭が催されますが、山車の数は4基で曳き回しの距離も短く、大祭と比べたら盛り上がりは小さいですが、人が少ない分山車をゆっくりと見られます。また、夜8時頃には終わりますので、終電も気にしなくて済みます。
お祭り参加にあたっての注意点
特に交通アクセスに注意してください
まず車でのアクセスですが、車は駐車場が少なくすぐに埋まります。駐車場も駅前くらいにしかなくなかなか難しいです。
また、祭り現地から20~30分程離れたところに置くことになります。
また電車でのアクセスですが、西武秩父線でのアクセスとなります。
池袋から直通で特急が通っており1時間半程度で行くことができます。西武線に格安で乗る方法を下記記事で紹介しています。参考にしていただければと思います。
それ以外の方法だと秩父鉄道という地方路線を経由していくこともできます。埼玉県北部からのアクセスには秩父鉄道が便利です。
どちらの路線も例年非常に混みます。都内からのアクセスが良いのが西武線のため、西武線は特に混雑します。
例年臨時列車が出ますが、すし詰め状態となります。
西武秩父駅~飯能駅間で降りる人は非常に少ないので、所沢駅付近までのすし詰め状態は約50分ほど続きます。
祭り後に秩父鉄道を利用して都内へ戻るのはかなり難しいです。乗り換えとなる熊谷駅・寄居駅から都内へ向かう終電が終わってしまうからです。
ホテルも秩父は少ないです
秩父で夜を明かせる場所(ホテル・旅館・漫画喫茶等)は非常に少ないです。秩父以外ではホテルが多いのが熊谷駅付近でしょう。
秩父市内のホテルは予約もなかなか取れないでしょう。もし終電を逃した、または混雑した電車に乗りたくない、翌日帰宅でも問題ないというかたは、祭後の深夜に行われる各町会の小さな後祭を観て夜を明かすとよいと思います。
トイレは各所で臨時トイレが設置されますが、かなり混雑するので注意してください。
初めて行くかたは、朝から晩まで全て観るのは慣れないと大変だと思います。まず半日くらいで楽しんでみてはいかかでしょうか?
秩父は関東からもアクセスが良くおすすめの場所です
関東近辺で冬の大きなお祭りは少なく、参加すれば非常に楽しめると思います。
秩父は都内からのアクセスが比較的良いので、冬のお祭りを楽しみたいと考えている都内在住のかたにはお勧めのお祭りです。秩父夜祭に参加を考えているかたに、この記事が参考となれば幸いです。